終活

終活を行う際に押さえておかなければいけないこと。終活のチェックリストを公開

終活を行う際に押さえておかなければいけないこと。終活のチェックリストを公開

「終活」という言葉がすっかり日本に定着しました。

終活に関心を持ち取り組もうとられている方も増えています。しかし終活とは具体的に何をすればよいのか、またどこから始めればよいのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、終活に必要なチェックリストを紹介します。終活を始める方の参考になれば幸いです。

そもそも終活とは?その目的を解説

まず終活とはどういう目的の活動なのでしょうか?
終活とは、「人生の最期を意識することによって今までの人生を振り返って身の回りの様々なことを整理し、準備をすることによってこれからの人生を前向きに過ごすための活動」です。

終活は財産や相続に関する準備だけではなく、葬儀やお墓をどうするかの意思、亡くなった時だけではなく介護状態になった時にどうするか、などの準備も含まれます。終活を行う目的は大きく二つあります。

残された家族のため

人が亡くなると残された家族は葬儀の手配や遺品の整理、様々な手続きなど行わなければいけないことは多岐に渡り、精神的、肉体的にも大きな負担となります。

人が亡くなってから行う行事に関して、残された家族が故人の意志を知っていたら、また遺品や書類などが整理されていたら家族の負担は大幅に軽減されます。終活は自分が最期を迎えた後に出来る限り家族に負担をかけないための活動です。

自分自身のため

終活では自分の人生を見つめなおし人生の最期に向けて準備を行います。人生を振り返ることによって今まで出来なかったことに気づかされて新たな人生の目標を見つけることができます。

また、終活では必要のないものやこれから使う可能性のないものは処分することになります。そうすることで精神的に身軽になり、前向きな気持ちで日々を過ごすことが可能です。
終活はこれからの人生に前向きに向かう、自分自身のためにもなります。

終活はいつから始めればいいのか?その開始時期

終活を意識した方はいつから始めればいいのでしょうか?
特に決まりはありませんが、一般的には会社を定年退職したときや子どもが結婚などで家を出たときといったタイミングで始める方が多いようです。

ただ、終活は体力を必要としますので、元気なうちから始めることをおすすめします。
中には30代や40代のような働き盛りの方でも終活に取り組んでいる方もいらっしゃいます。

終活をスムーズに行うためのチェックリストを紹介

いざ終活を始めようとしてもどこから手をつけていいのかわからない、という方はまずは押さえておくべき点をリストアップしてみることです。
そうすることで自身の行わなければいけないことが明確になり終活を行いやすくなります。チェックすべき点がどのようなものがあるか挙げてみました。

葬儀に関すること

葬儀をどのような形で行うのか、どこの葬儀社で行うのか、遺影はどの写真を使えばよいのか(生前に遺影写真の撮影を行う方もいらっしゃいます)、など葬儀に関する希望を家族が知っていればスムーズに葬儀を執り行えますし家族の負担は軽減されます。

お墓に関すること

先祖代々のお墓に入りたいのか、それとも新たなお墓に入りたいのかといったことや、お墓の準備、散骨を希望されるのであればその手配など、といったことが挙げられます。

財産に関すること

土地や貯金、有価証券、換金価値のあるものをどれだけ所有しているのか、預金口座の整理や使っていないクレジットカードの解約、だれに何を譲るのか、相続しやすいように換金することはできるのか、逆に借金やローンの情報といった負の財産の情報を家族に知らせるなど、財産に関して準備しなければいけないことは多岐に渡ります。

介護状態になった時のこと

終活は人生の最期を迎えた時だけではなく介護状態になった時のための準備も含まれます。

もし要介護状態になった時に在宅看護を希望するのか、それとも介護施設での介護を希望されるのか、費用をどうするのか、だれに面倒を見てほしいいのか、といった希望は家族と共有しなければいけません。
介護状態もランクがあるので「この状態になったらこの施設に」という事前準備をしておけば安心です。

医療・治療のこと

もし病気や怪我で自身の意志を伝えることができなくなった時のことを想定し、どうするかを考えましょう。具体的には延命処置をどうすればよいのか、臓器提供の希望などです。

臓器提供の希望については具体的な臓器(角膜や心臓など)も明確にしたほうが親切です。
延命処置や臓器提供の希望を把握していれば家族の精神的な負担が軽くなることはご理解いただけるでしょう。

遺言状のこと

 
遺言状と聞くと「財産がある方の話であって自分には縁のないこと」と思われる方もいるかもしれません。
しかし財産とは、土地や有価証券、預貯金だけではなく「換金価値のある遺品(貴金属や骨とう品など)」も含まれ、相続の対象になります。

たとえ財産が少額の価値のものでもだれが相続するかで家族や親せきの間でトラブルになる可能性があります。そのようなトラブルを回避するためにも遺言状を作成しましょう。

交友関係のこと

葬儀の時に誰に知らせればよいのか、誰を呼べばよいのかといったリストがあれば家族はかなり助かります、特に古い友人や恩人など、家族が把握していない方が必ずいるはずです。
今まで交友関係のあった方は思い出してリストにしましょう。

身の回りのものを整理すること

遺品の整理は家族にとって大変な負担となります。
処分するには肉体的にも経済的にも負担がかかりますし、遺品に対して処分するかどうか悩むことになると精神的にも負担になりますし時間もかかります。
さらに、大切な書類の所在がわからなかったら家族は非常に困ります。

必要なものと不要なものは分けて不要なものは思い切って処分すること、大切なものに関しては整理して所在を家族が分かるようにすることは重要です。具体的には断捨離や身辺整理といった方法となります。

デジタルデータのこと

現在ではどの世代でもパソコンやスマホでインターネットのサービスを利用しています。
FacebookやTwitter、LINEといったSNSを利用されている方もいらっしゃるでしょう。もし継続的に課金されるサービスを利用して、いざという時に家族がその存在を知らなければ困ったことになります。

インターネットやメールなどでどのようなサービスを利用しているのかを洗い出し、いざという時にそのサービスを解約するにはどうしたらよいのか、IDやパスワードの情報は家族に伝わるようにしなければいけません。

自身のパソコンやスマホには家族にも知られたくない情報が入っているかもしれません。そのような情報は早めに消去することをおすすめします。
逆に、パソコンやスマホに記録されている写真や映像で残しておきたいものは家族と共有するなどの方法を考えるようにしましょう。

まとめ 終活を行う上で押さえておかなければいけないチェックリスト

終活に必要なチェックリストについて解説しました。終活におけるチェックリストは人さまざまです。
スムーズな終活を行いたい、という方はまずはチェックリストを作成してみましょう。

ご自身にとって何から行わなければいけないのか、という優先順位も明確になるはずです。是非活用してください。

終活のチェックリストを作成すると「終活で準備しなければいけないこと、考えなければいけないことは非常に多い」、ということがご理解いただけるのではないでしょうか。
しかも家族やご自身のために行わなければいけない重要なことが多岐に渡り存在します。終活を意識したら出来る限り早く取り組むことをおすすめします。

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