終活

終活のための「結婚」とは?具体的な婚活の方法や話題の「終活婚」を解説

終活のための「結婚」とは?具体的な婚活の方法や話題の「終活婚」を解説

「終活」の一環として婚活を行う方がいらっしゃることはご存知でしょうか?

自身の最期を想定してどう生きていくかを考え準備を行う終活と今後の人生の伴侶を探す婚活、相反する活動のように思われるかもしれませんが、現在の日本の少子高齢化と長寿化といった状況を考えると、老後をともに過ごすパートナーを探すことは不自然なことではありません。

終活としておこなう婚活や結婚(終活)について現在の状況など説明いたします。

「終活」の目的と具体的な活動とは?改めて解説

終活の目的とは

まず、改めて終活について説明します。終活とは、「今までの人生を振り返り、自分らしく人生を終えるために準備をすること」「いざという時のために家族の負担を減らすために準備をすること」です。

「終活」と聞くと、「人生の最期を迎える準備とは縁起が悪い」というようなネガティブな印象を受けるかもしれませんが、終活で自身の人生を振り返り、整理することによってこれからの人生をすっきりとした気持ちで過ごす方が多いのです。
また、終活によってやりたかったことや自身の夢を再確認し、新たな目標に向かっていく方もいらっしゃいます。

終活はシニア世代だけではなく30代でも取り組んでいる方もいらっしゃいます。終活は前向きな活動であるとご理解ください。

終活の具体的な活動とは

終活の具体的な活動としては、・預貯金や資産の整理・エンディングノートの作成・遺言状の作成・断捨離・お墓や葬儀の準備・介護状態になった時の意向の決定・遺影写真の準備、などが挙げられます。

日本人が終活を認識するようになったきっかけと現在の状況

終活が一般的になったのは、いわゆる「団塊の世代」が定年退職を迎えてこれからの人生に向き合うことなったことに加え、日本で少子高齢化が進み、人生の最期を迎えるにあたり若い世代を頼ることが難しくなったことが背景にあります。

現在の日本の少子高齢化がどのような状況かというと、2015年の国勢調査では、総人口のうち65歳以上の割合は26.7%で、2010年の調査と比較すると上昇(23.0%)しています。

一方で15歳未満の人口の割合は12.7%で2010年の調査より減少(13.7%)しています。15歳未満と65歳以上の人口の割合は、1995年までは15歳未満の比率が高かったものの逆転し、その差は開いていっています。参考までに、15歳~64歳までの人口も減少しています(63.8%→60.6%)。

なぜ終活のための結婚なのか?その背景を説明

終活が浸透している理由について説明しました。では、現在増えている終活のための結婚を行う方はどのような目的で結婚されるのでしょうか?理由は「ひとり暮らし世帯の増加」と「中高年世代の未婚者、配偶者の死別・離別の増加」です。

ひとり暮らし世帯の増加

現在日本では「一人で生活している方」が非常に増えています。2015年で一般世帯の中で最も多いのが世帯人員が一人の「単独世帯」で32.6%で、「夫婦と子どもから成る世帯」が28.1%、「夫婦のみの世帯」が20.1%、という調査結果が出ています。65歳以上の世代は、男性の8人に1人が、女性の5人に1人が一人暮らしをされているという統計結果が出ています。

中高年世代の未婚者及び配偶者の死別・離別の増加

現在の日本の未婚率は、40~44歳の世代で男性が29.3%、女性が19.1%です。因みに、同年代で死別や離別をされた方の比率は男性が4.3%で女性が8.7%です。
年代が上がっていくと未婚率は若干低下していくでしょうが、死別や離別の比率は上がっていきます。

現在の日本では、人生の後半を一人で過ごされている方が非常に多いということがご理解いただけるのではないでしょうか?

これからの人生を豊かに過ごす終活のための結婚、「終活婚」

「終活婚」とは?

未婚者やパートナーと離別・死別された40~70代の世代の方の中で婚活を行っている方が増えています。
通常、結婚の目的は生活の安定を求める、二人で充実した時間を共有する、信頼できるパートナーと人生を共にすることが挙げられます。

ただ、上記の年代の方の結婚の目的には、「一人で人生の最期を迎えたくない」「介護が必要になった時にどうするか」「これから人生の後半を寄り添って生きていける人と一緒になりたい」とお考えの方は多いのではないでしょうか。このような目的で行う活動は立派な「終活」であり、終活と結婚を併せて行うことは「終活婚」と言われています。

終活婚を行う心境とは?著名人の終活婚の実例と心境を紹介

終活婚を行う方はどのような心境で結婚をされるのか、著名人のご結婚を実例に挙げてみます。まず、2018年1月に57歳で結婚された浅野ゆう子さんは、「お互いこの年齢で…とも思いましたが、この年齢だからこそ、互いの健康に気遣いつつ、寄り添いながら穏やかに、これからの人生を歩んでいこうと決めました」と結婚に至った心境をつづっております。

また、2017年に63歳で結婚された阿川佐和子さんのご主人は、交際に関する取材を受けた際に「ワシらには将来はありません。残るは互いの介護だけです」と答え、阿川佐和子さんご自身も手記の中で「私たち自身が『喪中』の対象になるのもさして遠い将来ではないでしょう」と語っています。

このお二方のご結婚に関するコメントが終活婚の心境を表現している、と言っていいでしょう。

後悔しない終活婚をするために注意しなければいけないポイント

まず最初に当サイトで人気の終活向けパートナー紹介サービスを紹介します。

終活婚のパートナー探しの方法とポイント

後悔しない終活婚を行うために、まずはのパートナー探しの方法と気を付けなければいけないポイントを説明します。

積極的に行動を行う

まずは多くの異性と会って話す機会を増やすことが重要です。
現在、結婚相談所や婚活サービスを行っている企業のサービスは多様化しており、中高年やシニア向けのサービスやイベントも増えております。同じ目的や同じ境遇の男女が集まるため、話題は事欠きませんし気軽に相談もできます。

たとえ結婚にいたらなくても友人関係ができることも多いようです。ご自身のネットワークを広げるためにもこういった婚活イベントには積極的に参加していきましょう。

ご自身のことを包み隠さず話す

終活を共に行うパートナーはお互いのことをしっかりと理解し、お互いの問題をシェアできる方でないといけません。
若い世代とは異なり、中高年やシニア世代は豊富な人生経験があり抱えている問題も様々です。若い世代にはない問題を抱えている方も多いでしょう。例えば、「親や家族の介護」「子どもや親族の同意」「遺産相続」などです。

これらの課題は事前に明確にせず結婚後や死後に発覚すると必ずひと悶着が起きます。真剣にお付き合いをしたい方には抱えている問題がどのようなものかを認識してもらい信頼関係を構築し、その上でお付き合いできるかどうかを判断しましょう。

ご自身の先入観を改める

終活婚は「お互いを尊重し寄り添って人生の後半を過ごす」ことが目的であることがご理解いただけたかと思います。

もし、「男は仕事で女は家事」という考えをお持ちであったり、恥ずかしいから家族には相談せずに婚活を行い相手を決める、という考え方であれば理想のパートナーと結婚することはできませんし結婚できたとしても失敗する可能性があります。ご自身の希望は当然必要ですが、ご自身の先入観は捨てて婚活を行いましょう。

終活婚を失敗しないコツとは その一例を紹介

終活婚はお互いの考え方や生活習慣に合わせる必要があること、家族の反対など若い世代に比べるとハードルが高いのも事実です。
同居したり籍を入れたりすることにはこだわらず、通い婚や週末婚を選ぶ方もいらっしゃるようです。

終活パートナー紹介の茜会を利用する人が当サイトから増えています

公式サイト:https://www.akanekai.co.jp/

茜会は高齢者向けのパートナー紹介サービスです。たくさんの方がここから新しいパートナーを見つけているのでまずは資料請求して自分の好みに合うかチェックしてみましょう。

当サイトからもパートナーが見つかった方が出始めています。

終活における結婚についてのまとめ

終活における結婚の目的や終活婚について説明しました。
人生の最期を意識しながら生きる世代であれば、子どもや兄弟、気心のしれた友人や知人といった方々よりも、お互いの価値観を理解したパートナーと助け合いながら過ごす方が充実した生活を送れるのではないでしょうか。

中高年やシニア世代の結婚や再婚に関して世間の印象もかなり変わってきており、以前ほど世間体を気にする必要もなくなってきました。真剣にパートナーを探したいという方は積極的に行動しましょう。

ただし、家族にどう理解してもらうか、籍を入れるか同居するかといった問題や、「本当にこの相手でよいのか(中には財産や年金など経済的な理由だけで相手を探す方もいます)」など、考えなければいけないことには真剣に向きあった上で終活婚を行ってください。

※平成27年度国勢調査  http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/kekka/pdf/gaiyou1.pdf
※浅野ゆう子の“終活婚”に熟年未婚者が「勇気もらった」大エール!(アサジョ 2018.1.12)
https://asajo.jp/excerpt/44554
※63歳で初婚の阿川佐和子に「なんて理想的な終活!」と感心の声(アサジョ 2017.5.22)
https://asajo.jp/excerpt/29665

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