葬儀

家族葬の場所は低予算葬儀のメリットを損なわないように選定しよう!

家族葬の場所は低予算葬儀のメリットを損なわないように選定しよう!

家族葬のメリットは、参列者を少数に絞れることから葬儀費用をかなり低く抑えることができ、近年人気の葬儀形式になっていると言われています。ただ、家族葬を行うに当たっては、場所の選定は、他の葬儀形式とは少し違う選定基準を設定する必要があるようです。

そこで、この記事では家族葬を行う場所をどのように決めるかなどについて解説します。

家族葬を行う場所はどのように決める?

家族葬を行う場所は、意外と重要です。ここでは、家族葬の場所をどのように決めればよいかについて解説します。

故人が生前、弔って欲しいと願った場所

まだ故人が生きているときに、「こんなところで弔って欲しい」と願っていた場所があれば、まずその場所を最優先に考えるべきです。また、そのような場所を具体的に指定していなくても、故人が信仰していた宗教があるならば、その宗教に縁のある場所を選んであげましょう。

その場合、葬儀はその宗派に沿った葬儀形式で行うのは当然のことです。

遺族・親族の意向に沿って場所を決める

故人の意向や遺志が特になかった場合は、遺族や親族の意向に沿って家族葬の場所を選ぶことになります。遺族が特に「この場所で」というところがあればそこを選びますが、そうでない場合には、遺族以外の親族の意向を尊重します。

仮に、生前の故人とその親族が疎遠であったとしても、はっきりと葬儀に参加したいという意思を示し葬儀場所にもこだわりがあるのなら、それを尊重してあげるとよいでしょう。故人の葬儀が切っ掛けとなって、新たな親戚関係が築けるようになるのであれば、故人も嬉しいのではないでしょうか。

自宅からの交通の便がよい場所を選ぶ

たとえ家族葬でごく身内だけの葬儀だとしても、遺族の自宅から交通の便が悪い場所を葬儀場にするのは得策ではありません。参列者への案内が複雑になり、時間通りに辿り着けないケースも出てこないとも限らないからです。

多少距離があっても、交通の便がいいとか道筋が分かりやすいなど、結果的に時間的余裕を持って辿り着ける場所を選ぶことをおすすめします。

他の条件を加味し最もリーズナブルな場所を選ぶ

なるべく葬儀費用を低く抑えたいというのが、家族葬を選ぶ最大の理由の一つであるなら、少しでも葬儀会場費が少なくて済む場所を選びましょう。家族葬の場所選びの他の条件も加味し、いくつか候補を出して、もっともリーズナブルな場所を葬儀社に相談しながら選定するとよいでしょう。

葬儀場として使用される式場のそれぞれの特徴

家族葬に限らず、さまざまな特徴を備えた式場が葬儀場として使われます。以下にそれぞれの式場の特徴を解説しますので、家族葬としての条件を加味し、その上で最適な葬儀場を選ぶとよいでしょう。

葬祭会館・斎場

葬祭会館・斎場は葬儀を専門に行う式場です。葬儀に必要なさまざまな設備を完備し、滞りなく葬儀を進めることができる場所です。葬儀、告別式を粛々と進めることができ、会食用の休憩所や僧侶の控室なども設けられており、もっとも葬儀に適している式場と言えるでしょう

ただし、こうした多くの葬祭場は、特定の葬儀社からの依頼を受けて式場を使うことが条件になっているケースが多いため、利用する際には関連情報を整理し使えるかどうかを判断する必要があります。

宗教施設(寺院・神社・教会)

寺院では、本堂で法事法要を行うシーンが思い浮かびますが、葬儀を本堂で行う場合もあります。それ以外でも、境内の中の別の敷地内に葬祭場を設け貸し出しているところもあるので、使わせてもらえるかどうか確認してください。

自宅を葬儀場にする

日本では、かつて1990年代の後半頃までは自宅での葬儀が主流でした。しかし、核家族が多くなってきた近年では、居住スタイルもそれまでの一戸建てから集合住宅やアパート、マンションなどとなり、自宅での葬儀は急激に減ってきています。

それでも、四国など一部の地方では、今も自宅で葬儀を行うところもあるので、金銭面での負担を考慮して家族葬を自宅で行うことも選択肢の一つに加えてもよいかもしれません。

地方自治体や公共団体の施設を葬儀場に使う

市区町村など地方自治体には、さまざまな集会施設がありますが、その一部を葬祭場として使用できる場合があります。また、マンションの集会場など公共団体の施設を利用することもできるでしょう。

これらの施設は、格安で使用できるケースがほとんどなので、家族葬として使用できるのであれば理想的な葬祭場と言えるかもしれません。

家族葬についてのまとめ

家族葬は、遺族や親族などごく近しい身内だけによる葬儀であるため、参列者が少なく金銭面の負担も少ないというのが最大のメリットです。さらに、葬儀の場所をどこにするかという点でも、選択の自由度が高く遺族にとってはいろんな意味で負担が少ない葬儀形式と言えるでしょう。

葬儀の場所選びでは、家族葬ならではの低予算葬儀のメリットを損なわない範囲で、葬儀社とも十分相談しながら決めることをおすすめします。