葬儀

葬儀の準備は綿密に!信頼できる葬儀社を選んで手際よく進めよう

葬儀の準備は綿密に!信頼できる葬儀社を選んで手際よく進めよう

喪主を任せられる機会は、一生を通じてさほど多くないでしょう。そのため、実際に喪主になった場合、不慣れから葬儀を支障なく終えることができるか心配になるかもしれません。確かに葬儀は、葬儀社の選定を始め、葬儀日程や葬儀の内容、予想される参列者への連絡など短期間のうちに処理すべき内容が多く、途方にくれる人もいるでしょう。

そこで、この記事では滞りなく葬儀を進めるために必要な準備について解説します。

通夜から葬儀終了までの3日間の大まかな流れ

故人が臨終を迎えた日から、葬儀を行い火葬、骨上げ(骨壷に遺骨を収める)までは、3日間で完了させるのが一般的です。段取りとしては、まず臨終を迎えた日にご遺体を安置所に移送します。そして、2日目の午後に納棺(ご遺体を棺に納めること)し、引き続き通夜を行います。
3日目は、午前中に葬儀、告別式を、午後から火葬、骨上げを行います。

以下に、臨終から通夜までの具体的な流れを解説します。

    ①臨終の後にするべきこと

    臨終を迎えた後は、遺族は「死亡診断書」を医者に書いてもらうことになります。そして、ご遺体を安置所に移送するために、葬儀社に連絡します。

    ②法律に則り、遺体を安置する

    人が亡くなった場合、ご遺体は臨終を迎えたときから24時間は火葬できないことが法的に定められています。そのため、ご遺体は自宅または葬儀社の遺体安置施設に搬送され、安置されます。

    ③葬儀の段取りを葬儀社と打ち合わせ

    この段階では、葬儀の段取りなどを葬儀社と打ち合わせる必要があるので、まず、喪主や施主を決めます。葬儀社の担当者に故人の死亡診断書を渡し、葬儀の内容の相談と並行して死亡届や火葬許可申請など市役所での公的な手続きを依頼します。

    ④故人と関係のある方たちへの連絡

    喪主は、故人が生前働いていた職場や学校の関係者や友人、知人へ連絡し、通夜や葬儀の日程を伝えます。

    ⑤葬儀に必要な備品類の手配

    喪主は、喪服や供花など葬儀に必要な備品類を手配します。

    ⑥遺体を納棺する

    ご遺体が安置してある場所で、ご遺体を死装束に着替えさせ棺にご遺体を移動させます。このとき、故人の好きだったものや配偶者・家族との写真など思い出の品々も棺に納めます。

    ⑦通夜

    通夜は、ご遺体の納棺後、その日の午後6時に開始されるのが一般的です。通夜に要する時間はおよそ3時間で、まず喪主が会場での受付を準備し、「受付開始→開式→僧侶の読経→焼香→閉式→通夜振る舞い→解散」という段取りになります。

葬儀準備のポイント

葬儀準備でポイントとなる内容について、解説します。

①葬儀社選定のコツ

葬儀社選定には、以下の点を意識しましょう。

  • 要望したいことがあれば、どんな細かいことでも相談に乗ってくれる
  • 葬儀費用は、見積もりの段階で全てをあからさまにし虚偽がない
  • 丁寧でフットワークがよく、キメ細かく対応してくれる
  • スタッフの人間性が信頼できる

このなかで、特に「葬儀費用の見積もりに虚偽がない」と「細かく相談に乗ってくれる」の2点は特に重要視すべきポイントとだと言えます。

②ご遺体をどのように搬送するか

意外かもしれませんが、ご遺体の搬送については注意が必要です。仮に葬儀社ではなく遺族がご遺体を搬送する場合には、故人がどのような経緯で亡くなったかを証明する「死亡診断書」は必携です。というのも、事件性を疑われるケースがあるので、そのような事態を避ける必要があるからです。

こだわりがないのであれば、ご遺体の搬送は葬儀社に任せた方が無難です。

③通夜や葬儀の日程の決め方

通夜や葬儀の日程は、喪主が葬儀社と相談し葬祭場や火葬場の空き具合を確認して、「友引」以外の日を選んで決めることになります。

④葬儀はどの形式で行うのか

葬儀には、さまざまな形式があります。一般葬、家族葬、一日葬、直葬の順に規模が小さくなります。一般葬は、通夜から始まり葬式、告別式と葬儀に必要な形式は整えて行いますが、一日葬は告別式と火葬だけ、直葬は火葬だけの葬儀です。

家族葬は、通夜、葬式、告別式と形式は一般葬と同様に整えられていますが、参列者が遺族や親族など小規模に限定された葬儀です。どの形式の葬儀にするかは、時間的、経済的な余裕の有り無しによって異なってきますが、ご自分の事情に合わせて選ぶことになります。

葬儀の準備まとめ

故人が臨終を迎え、葬儀を終えて火葬、骨上げに至るまでわずか3日間。この短い期間のうちに喪主は、手際良く必要な段取りをこなして行く必要があります。喪主になる機会は、一生の間におそらくそう多くない中で、滞りなく葬儀を完了させるのは至難の業と言えるでしょう。

まして、自分にとってかけがえのない人が亡くなったとあれば、悲しみもひとしおで少なからずショックも大きいはずです。そんな中で喪主を務めるのは、本当に荷が重く途方にくれる場面も出て来て当り前です。

そのように考えると、喪主になる状況を想定し前もって葬儀の準備について知っておくことは、十分に意味のあることではないでしょうか。今回の記事が、少しでもお役にたてれば幸いです。