葬儀

はじめての喪主が知っておきたい葬儀の流れ【ご臨終から火葬まで】

はじめての喪主が知っておきたい葬儀の流れ【ご臨終から火葬まで】

はじめて喪主を務める人にとって、葬儀の流れは未知のものです。死は突発的に訪れ、慌ただしく準備をはじめなければいけません。

準備とは、一体どんな準備をすればいいのでしょうか。葬儀の流れを一通り把握していなければ、葬儀の準備をすることも難しいはずです。はじめて喪主を務める人が知っておきたい葬儀の流れを解説します。全体の流れを簡単におさえておきましょう。

葬儀の流れとは?ご臨終から火葬まで知っておくべき流れ

ご臨終から葬儀、火葬までの流れは、大きく5つにわけることができます。葬儀後は「初七日」へと続きますが、近年では葬儀と合わせて初七日を済ませてしまうことも少なくありません。火葬以降の日程は、僧侶や主だった参列者と相談の上で決めることになります。

また、火葬後にすぐに納骨するのか、それとも遺骨を四十九日まで自宅に留めるのかも、家や地域によって考え方が異なります。納骨については、お墓を管理するお寺に相談することが疑問解決の糸口になります。大切なのは「わからないことは後回しにせず、すぐに疑問解決のために動くこと」です。葬儀をスムーズに進めるためにも、大切なことです。

まずは大切な基礎知識であるご臨終から火葬までの流れを、5つのポイントに添って確認してみましょう。

1.ご臨終から手続き、葬儀社の手配

医師からご臨終を告げられたら、すぐに手続きや葬儀会社の手配に動きます。

医師から死亡診断書を受け取ることができます。受け取り後、死亡診断書(セットになっている死亡届)を自治体の管轄窓口に提出します。自治体の管轄窓口は、基本的に24時間開いています。提出しないと葬儀の流れが滞りますので、早めに手続きを進めることが重要です。

手続きと並行して、すぐに葬儀会社の手配を行います。なぜ急ぐかというと、葬儀会場や火葬場は、次々と予約で埋まってしまうからです。葬儀会社の予定もどんどん埋まってしまいます。手配が遅くなると、それだけ葬儀の予定が伸びてしまいます。

医師から死亡診断書を受け取ったら、同時並行して葬儀会社の手配と自治体窓口での手続きを進めましょう。

2.ご遺体の送り先を決め、親族などに連絡を

葬儀会社の担当と話し合って葬儀の日程やご遺体の送り先を決めます。ご遺体は家に送る場合もありますが、葬儀会場へ直接送る場合もあります。葬儀の日程や葬儀会場に合わせて、担当者とよく話し合うことになります。

葬儀の日程が決まったら、親族や故人の知人などに対して迅速に連絡します。僧侶に対しても迅速な連絡が必要です。お墓を管理しているお寺などとつき合いがあれば、連絡します。お寺などとお付き合いがなければ、葬儀会社に相談しても問題ありません。

3.ご遺体の安置から葬儀前の打ち合わせ

ご遺体を送ったら、今度は葬儀の準備です。葬儀は規模やプランによって基本的な流れがあります。たとえば直葬の場合、大きな葬儀会場で通夜や告別式をすることはありません。対して葬儀会場を借りて通夜から告別式などの一通りの流れをこなす場合は、直葬とは違った儀式の流れがあるため、葬儀の形式に添って葬儀会社の担当と協力して進めることになります。

その他、花や線香など、細々としたものの準備もこの時点で行うことが望ましいと言えます。花はどれくらい用意してもらえるのか。線香などの予備はあるのか。道具についても葬儀会社に確認しておきましょう。お布施なども、この段階で準備を進めるようにしましょう。

4.通夜、葬儀、告別式

通夜、葬儀、告別式を執り行います。近年の葬儀では、直葬などの通夜や告別式を行わないタイプの葬儀形態もあります。また、初七日や四十九日を別に行わず、流れに組み込んでしまうこともあります。

通夜から出棺までの流れは葬儀の形態や規模、初七日などを一緒に行うかによっても変わってきます。事前に葬儀会社の担当や僧侶とよく相談しておくことが必要です。

5.出棺から火葬

葬儀の一通りの流れから、今度は出棺に移ります。葬儀会社に葬儀を依頼した場合、葬儀や出棺までの流れをサポートしてくれる他、火葬場でのサポートも基本的に受けることができます。さりげなくサポートしてくれますので、戸惑うことがあれば葬儀会社へ確認するようにしましょう。

火葬場は予約制です。予約の時間に間に合わない場合、次の火葬へと時間がずれ込んでしまう可能性が出てきます。遅れてしまいそうな場合は、迅速に連絡を取るようにしましょう。

最後に

ご臨終から火葬までは、色々な手続きや準備が錯綜します。はじめての葬儀では全てを理解するのではなく、それぞれのポイントのごとに「済ませなければならないことを明確に把握しておくこと」の方が大切です。

今回ご紹介したのは、葬儀の基本的な流れになります。
葬儀は地方によっても流れに違いが出ることがあります。基本的な流れをおさえ、葬儀を出す地域の葬儀について普段から情報を集めておくようにしましょう。わからないことが出てきたら、地域の葬儀会社などに相談できるよう、疑問点も明確にしておきましょう。葬儀の準備がよりスムーズに進むはずです。