終活

エンディングノートの書き方とは? 役割とポイントを解説

エンディングノートの書き方とは? 役割とポイントを解説

少子高齢化の進む日本では、終活が大いに注目されています。

自分に万が一のことがあった場合に備え、準備をしておきたい人もいるでしょう。
そこで、ぜひ作成をおすすめしたいのが「エンディングノート」です。ここでは、エンディングノートの役割やメリット、作り方のコツについて解説します。

エンディングノートの書き方1:内容とメリットを知る

エンディングノートは、自分の死後に備えてさまざまな情報を書き込み、家族が見られるようにしておくノートです。内容は自由に決められますが、主に以下のような情報を記載します。

  • 貴重品の保管場所
  • 私物の処分方法
  • 葬儀やお墓の希望
  • 延命治療の可否
  • 親しい人の連絡先
  • 家族へのメッセージ
  • その他、亡くなる前に書き残しておきたいこと

このような情報を生前に書き留めておくことに、抵抗のある人もいるかもしれません。しかしながら、エンディングノートを作成しておくと、以下のように多くのメリットがあります。

遺品整理の負担が減らせる

たとえば、預金通帳の保管場所を誰にも伝えずに亡くなると、家族が困ってしまいますよね。
有価証券や不動産の権利書なども、相続の際には必須です。
あらかじめエンディングノートに保管場所を記入しておけば、簡単に見つけることができます。遺品整理も効率よく行えるでしょう。

葬儀などの希望を伝えられる

近年では、葬儀や埋葬のあり方が多様化しています。
親族だけでしめやかに葬儀を行ってほしい人や、家のお墓に入らず散骨や樹木葬を望む人も珍しくありません。

これらの内容を記載しておけば、家族はできる限り希望に沿ってくれ、安らかに眠ることができます。

親族間のトラブルを防げる

意識不明の親の延命治療を続けるか? 故人が大切にしていた品物をどうするか? 
これらの問題は、親族間のトラブルの引き金となります。
発生しそうなトラブルを予測し、エンディングノートでQ&Aを作成しておけば、親族の悲しい争いを防げるのです。

親しい人を葬儀に呼べる

友人の訃報が届かず、葬儀に参列できなかったという話は珍しくありません。
主だった知り合いの名前や連絡先をエンディングノートにまとめておけば、家族からすぐに連絡してもらえ、葬儀に参列してもらうことができます。

穏やかな老後をすごせる

エンディングノートを作れば、死後の心配をする必要がなくなり、生活に余裕が生まれます。
穏やかで充実した老後をすごすことができるでしょう。

エンディングノートの書き方2:遺言書との違いを理解する

家族に遺志を伝える手段としては、エンディングノートの他に遺言書があります。
この2つは何が異なるのでしょうか。正しく使い分けるためにも、2つ手段の違いを知っておきましょう。

法的拘束力の有無

遺言書には法的拘束力があり、関係者は遺言書の指示に従う必要があります。
一方、エンディングノートに法的な効力はありません。

あくまでも、個人的なメモにすぎないということです。
遺産相続などの重要な指示は、遺言書に盛り込むべきだといえます。

書くべき内容

遺言書は、何を書いても法的拘束力が発生するわけではありません。
遺産分割や子の認知、喪主の指定など、民法で定められた事項でなければ意味がないのです。

貴重品の保管場所や葬儀・お墓の形式について書くなら、エンディングノートで十分だといえます。
こちらの方が、家族も気軽に内容を確認できますからね。

形式

遺言書が法的な効力を発揮するには、一定の形式を守って作成する必要があります。
ミスがあると効力を失ってしまうため、慎重に作成しなければならないのです。
一方、エンディングノートはどのような形で書いても構いません。情報が家族に正確に伝われば、十分役割を果たせます。

エンディングノートの書き方3:基本的な書き方のコツ

いざエンディングノートを用意しても、思うように筆が進まないことも多いでしょう。そこで、次の3つのポイントを守って書いてみてください。

書けることから書く

エンディングノート作成のコツは、「きれいに作り上げよう」とは考えず、書けそうな内容からどんどん書いてしまうことです。

順番が前後しようと、空欄ができようと構いません。
「自分が何を重視しているのか」「何を決めておくべきなのか」といった考えを整理するためにも、思い浮かんだことをすぐにメモしておきましょう。あとで清書すれば十分です。

永久に未完成だと思っておく

どんどん書き進めて、必要だと思われることはすべて記載した。
これでエンディングノート完成! ……と思ってはいけません。

一度書いた内容を、あとになって変更したくなることは珍しくないからです。
「延命治療はしないでほしい」と書いていたのに、やはりできるだけ長く生きたくなったのであれば、すぐにノートを書き換える必要があります。

そのため、どれだけ丁寧に作ったエンディングノートでも、「完成した」とは思わないようにしましょう。
むしろずっと未完成だと考え、定期的に内容を見返してください。変更すべき部分や追加すべき内容が見えてくるかもしれません。

家族と一緒に作る

エンディングノートは家族に見てもらうためのノートです。家族が存在を知っていなければ意味がありませんから、保管場所は忘れずに伝えておきましょう。

また、自分1人で作らず、家族と相談しながら作成することをおすすめします。特に葬儀やお墓の形式については、ノートに書いて終わらせるのではなく、家族とよく話し合ってください。

エンディングノートの書き方4:必須事項と禁止事項

エンディングノートの内容は基本的に自由ですが、必ず書いておくべきことや、逆に書いてはいけないこともあります。以下の点に注意してください。

負債については必ず書く

葬儀が終わったあと、親が莫大な借金を抱えていたことが判明した。
まるでドラマのような話ですが、これは現実に起こりえることです。

相続放棄は死後3ヶ月以内がリミットで、それをすぎると家族は強制的に借金を背負わされることになります。家族に迷惑をかけないよう、恥を忍んでノートに記載しましょう。

負債に限らず、エンディングノートの作成で隠し事はNGです。家族に知らせるべきことは、包み隠さず書いてください。もちろん、生前に伝えるのが1番であることは言うまでもありません。

暗証番号は記載しない

家族が困らないようにと、キャッシュカードやクレジットカードの暗証番号を記載する人もいると思われます。残念ながらこれはNGです。

悪意ある人にノートを見られる可能性もありますから、記載するべきではありません。自分の死後に正しく手続きを行えば、暗証番号がわからなくても預金は相続できますから、安心してください。

なお、パソコンやスマートフォンのパスワードについては、人によって対応が分かれます。
専門業者に依頼すれば、パスワードを突破してもらうこともできますから、絶対に必要なわけではありません。どちらかというと、「確認すべき情報がPCやスマホに入っているかどうか」を記載しておくべきでしょう。

まとめ:エンディングノートの書き方はとても簡単!

エンディングノートをしっかりと作成すれば、家族の負担を大きく減らすことができます。
最初は思うように筆が進まないかもしれませんが、メモ感覚で少しずつ作成しましょう。

作り方自体はとても簡単なので、やがて書くのが楽しくなってくるはずです。家族とも相談しながら、素敵なエンディングノートを作ってください。


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